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達磨釜(だるまがま)の火は絶やしてはならないそうです。時を経て瓦を燻し続ける窯に今日、初めての火が入りました。燃え盛る炎、まさに窯に命が吹きこまれた瞬間。こんな記念日に立ち会えたことを光栄に思います。窯を作った窯職人の伊藤さま(75歳)にもお会い出来ました。ちょっとだけお話させて頂き、素晴らしい言葉を頂きました。「昨日、今日のことはすぐに忘れるけれど、30年前のことは絶対に忘れないんだ。あなたの30年後は今の記憶ですよ…」
伊藤さまご挨拶.jpg達磨釜.jpg


おじいちゃん窯.jpg
お披露目会が終わり松井さん、香織さんが一緒に五十嵐さんの「おじいさん達磨釜」を見に連れて行って下さいました。五十嵐さんは現役の燻し瓦職人です。群馬県藤岡市で達磨釜を守って来られた方です。この窯が日本に3基しか無いうちのひとつの達磨釜です。迫力があり、その威厳に恐ささえ感じました。瓦工場の屋外に瓦が幾十にも重なっています。重度のある鉛銀白色の瓦が夕暮れ光を静かに反射します。窯も静かに熱を放っています。忘れられない風景でした。