傳

傳3

初春の午後。
都会の住宅街にひっそりあるCafe傳。コーポラティブハウスに設えるそのカフェのおおよその壁は「土」で作られています。異国情緒を感じますが、どこの国か想いは定まりません。時を経てできた壁の苔や染みは、湿度の高い日本の風土そのものを写し出し自然色が楚々と彩っています。冬空を写す池は春の訪れを待つ梢をシルエット…けれど寒さはまだ続きそうです。