usagi霜降の候

 朝晩の冷え込みに冬の足音がしてきました。一年の終わりが近づいてくる様に感じます。この頃になると何かと忙しくなります。そのひとつに、毎年恒例となっている輪島 塗師屋 大崎庄右衛門様の「干支皿」の蒔絵下絵を描くしごとがあります。ささやかな下絵が金蒔絵になると、伝統的な風格が醸し出され、うれしくなります。来年は卯(うさぎ)の年です。
 『漆器で愉しむ室礼(しつらい)と歳時食』という試みを思案中です。都内に和風の素敵な場所をご紹介いただくことになっています。「漆」のある生活を同世代にアピールしてゆければと思います。女将ご指導のもと、漆器の扱いと合わせて年中行事や日本の季節を愉しむ会にしていけたら・・・と思っています。