Together to Tomorrow

あしたにむかって -aki's blog-

カテゴリ: 私の好きな絵本・本

子どもに語るアイルランドの昔話 [単行本] 渡辺 洋子 , 茨木 啓子 51656KYP6NL__SS500_

51NJXF+3mnL__SL500_AA300_

 



英文学 古典 叙事詩

尊くも美しき「騎士の道」を知ることができた一冊でした。


やむをえず愛するような愛にしばられるのを好みません。
愛は強制されずに、おのずと心の底からわいてこなければならないものと思います。
 サー・ラーンスロット

それはまことだ
愛はおのれの心のなかに自由にいだいているべきものだ。
決して束縛されるものではない。
心を縛られれば、人は自分自身を見失ってしまうものだから。
 アーサー王

ライムの木
昨夜は月の輝きが美しい晩でした。今夜が満月、中秋の名月です。
大きな台風が来てるから見られるかしら・・・?

夏の暑さにさらされていたライムが実りの季節をむかえました。かずらの葉っぱが白くなり、美しい茂みになりました。地に落ちたブルーベリーの実にアリが集り秋の収穫、アリとキリギリスのお話を思い出してしまいます。

この季節に思い出す絵本に レオ=レオニ作の
〜 「フレデリック」 ちょっとかわったねずみのはなし〜
があります。
冬の蓄えのために一生懸命食料をたくわえるネズミの仲間たち、けれどフレデリックは働きません。何をしていたか?無色の冬にそなえて「生命の色」を集めていたのです。冬がきて、寒さと食料不足でまずしくなった心に「色」をあたえるのです。
フレデリック


心に「色」をあたえてくれる人、ものを大切にしたい。

グリーン・ノウのこどもたち



ルーシー・M. ボストン (著)
ピーター ボストン (絵)
子ども文学が好きです。
この夏、すすめられ読んだのは「グリーン・ノウの子どもたち」
イギリスで生まれた本です。
主人公の男の子トービーが大おばさまのお家で過ごすお話です。
そのお家は、1000年も引き継がれている古い石造りのお屋敷で、
家族代々の思い出や出来事が、まるで魔法のように封じ込まれています。
それらの思い出が、深い愛情を含みさまざまな現象として起こります。
トービーは、不思議な体験をピュアな子ども心で受け入れます。

思えば子どものころ好きだった「ナルニア国物語」もイギリスで生まれています。
古いお屋敷のクローゼットの中から、4人兄弟の不思議な冒険が始まります。

ファンタジックな世界に身を置き、童話を読み終えると、
私自身も魔法にかけられたような気持ちになるのです。


ポーシャ/PORTIA

あなたの目に映っているのがありのままの私です。
私ひとりのためならば、これ以上の私でありたいなどと高望みはしません。
でも、あなたのためなら、
今の百倍もいい人間になりたい、一千倍も美しく、一万倍も裕福でありたい。
そうすれば、美徳も、美しさも、財産も、友人も大きく増すでしょう。
それもこれも、
あなやに高く評価されたいという一心から。
でも、今の私は何もかも合計して高が知れている。
一言で言えば、教養も学問も経験もない小娘です。
ただ幸い、学んで学べないほど歳をとってはいません。
もっと幸いなのは、学んで覚えられないほど愚かに生まれついてもいない。
何より幸いなのは、私の素直な魂をあなたの魂に預け、導いていただけること、
私の主人、支配者、王様に。
私自身も、私が所有するすべても、
いまこうして あなたのものなる。
たった今までは、わたしは美しい館の主、召使いたちの主人、私自信の女王でした。
でも今は、いまからは、
こも家も、召使いたちも、ほかなかぬこの私も、
あなたのもの…私の主のもの…そんすべてに添えてこの指輪も。

もしこれを手放したり、なくしたり、人にやったりなさったら、
それはあなたの愛が滅びる兆し、
私、ここぞとばかりにあなたを避難します。

The Merchant of Venice / William Shakespeare / 1594−1597

 

ジンジャーエールフロート
知人の展覧会を観にファイヤーキングカフェへ。
爽快な色彩の作品を観ていたら…
無性にジンジャーエールフロートが飲みたくなり、勝手にメニューを作ってボーイさんにおねだり。テーブルに運ばれてきたその飲み物はなんてまぁキュート!大きなグラスにかち割り氷たっぷりの炭酸水、あふれそうにアイスクリームが浮かび、赤いストローがお洒落。お味はシュワシュワクリーミー♪ 
「悲しみよこんにちは」(サガン)が読みたくなるこの感じ。

お花屋さんの店先には、シクラメンやポインセチアなどクリスマスカラーを彩る鉢植えが並び、冬の足音が感じられるようになりました。クリスマスが近づくと、心躍るような楽しい気持ちになります。ロウソクの灯りや、イルミネーション、きらきらと光輝く街の風景に朗らかな気持ちになるからです。
この季節は、私の大好きな絵本や童話がとても似合う季節です。ディケンズの「クリスマスキャロル」、グリムの「ブレーメンの音楽隊」、アンデルセンの「モミの木」「マッチ売りの少女」、ウクライナ民謡「12の月のおくりもの」、オーヘンリーの「賢者の贈り物」、どれもたまらなく好きなお話たち…心が暖かくなるお話たち…。
眠る前の一時に、本を開き、冬の温もりある雰囲気を思い浮かべることがこの季節の楽しみです。
いつか、このお話が生まれた地のクリスマスシーズンを訪れたいと思います。

今日から 暦は春に入りました。
昨年、ライアー(竪琴)奏者の三野友子さんとご一緒させていただいたコンサートでは、アンデルセンのお話を朗読しました。お話選びの時に、童話集の中で『年の話』というお話が心に残りました。
「年」を擬人化し、一年を人の人生として表現したお話です。
毎年おとづれる春…
古きに分かれ、新しきを迎える季節。透き通るような空気感の情景に深く胸を打たれました。 アンデルセン童話集3/岩波書店刊

季節の移り変わりは、人の一生のよう、

春に息吹き、夏に萌え、秋に実り、そして次の代に世を移す

↑このページのトップヘ