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2007年3月25日、能登半島で大きな地震がありました。大好きな輪島の民家「大崎漆器店」も大きな被害を追いました。塗師屋造りの素晴らしい民家です。夏には水野さん、荻野さん率いる「土蔵の修復プロジェクト」で多くのボランティアが輪島に訪れました。何か手を差し伸べられないかと、春から大崎さまに持ち掛けていました。どこでもいい、役に立てる場所に紙を貼らせて下さい・・・と。大崎さまご夫妻は快く思いを受入れて下さいました。本物の日本の民家に触れながら紙を貼れる、すばらしい気持ちでした。来春ギャラリーとしてオープンする部屋に紙を貼らせていただく次第となりました。この施工に使った紙は、ネパールの方々がロクタの木の皮を「木灰」を使って丹念にあく抜きし、一枚一枚透いたロクタ紙。やさしく気持ちがつながった快い仕事に爽快な満足感を得ました。 大崎ご夫妻さま、本当にどうもありがとうございました。来春が楽しみです!


ここで使った素晴らしいネパールのロクタ紙「木灰紙」。張りがあり、頑丈で、滑らかで艶やかな表面、高貴な紙です。この紙は一切の添加物を使わず、ヒマラヤに自然に配慮した紙作りを支援する日本人女性からゆずって頂いている紙です。この産業により、山岳に住む人々の生活も潤います。
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